猫がトイレを我慢する?我慢させないための原因や対処法・一日の水分量を解説! - 大阪梅田ペットクリニック

コラム

猫がトイレを我慢する?我慢させないための原因や対処法・一日の水分量を解説!

猫を飼うときに気になる、トイレのさまざまな問題がありますよね。

「猫がちゃんと水分補給してくれるためにすることは?」

「猫が快適にトイレが出来る環境を作るには何をしたらいい?」

「うちの子は大丈夫!?猫のトイレでわかる病気について」

猫を飼っている人も、これから猫を飼いたい人も、知っておいて損のないポイントをまとめました。

猫が快適に過ごせるように必要な知識を付けていきましょう。

猫がトイレを我慢するのはなぜ?

生き物にとって排泄行為は必ず必要な行為です。それにもかかわらず、猫がトイレを我慢してしまうのには必ず理由があります。

まずは猫がトイレを我慢しているかどうか分かるようになりましょう。

猫がトイレを我慢していると分かるのは、尿の回数や量の変化です。トイレを我慢していると、回数も少なくなる傾向があります。

猫のトイレは1日におしっこを1〜3回、排便を0〜2回が平均です。

猫の体調は、トイレの回数や量、状態である程度判断できます。

環境の変化でストレスを感じている

猫は環境の変化にとても強いストレスを感じます。とくに引っ越しなど大きく環境が変化すると、排泄が丸1日できない猫も多いとされています。

猫は嗅覚がとても優れている動物なので、新しい型のトイレでも猫砂があれば本能的にトイレだと認識してくれます。

自分の匂いがするものがあると落ち着くので、引っ越しやトイレを新調するときは、猫のおしっこを少量取って置き、新しい猫砂に入れてあげると安心してトイレが出来ます。

猫が落ち着いてトイレが出来るようにトイレの場所にも気を配りましょう。人の通りやすい廊下や玄関などを避けて部屋の隅など安心してトイレが出来る環境を作ることが大切です。

トイレが汚れていて嫌がっている

猫はとてもきれい好きな動物で有名です。そのためトイレが汚いと、トイレしたくなくなってしまい、我慢してしまう猫もいます。

最低でも1日2回、家に居るときは猫がトイレを使用するたびに掃除しましょう。

実はどこかでトイレをしている

トイレが汚かったり、落ち着く場所になかったりすると、猫が自分で落ち着く場所を探し、そこでトイレを済ます可能性があります。

マーキングの可能性もあるので、すでにオシッコがしてある場合は、オシッコの臭い取りスプレーを使って、トイレの設置箇所を見直し、トイレを2か所設けるなどの対策が必要です。

高齢の猫や、事故や何かしらの病気がある猫の場合は、椎間板や脊髄で異常が起こると、後ろ足などに麻痺症状が起き、何かしらのはずみでオシッコが出てしまう場合もあります。

猫によっては嫌うことも多いですが、オムツをするなどの対策をして専門医に相談しましょう。

猫がトイレを我慢するとどうなるか?

猫がトイレを我慢する理由として、便秘が考えられます。

また、今は元気でも、トイレを我慢していると起こる可能性がある病気がいくつかあります。

まずはそれらの病気の可能性がないか、しっかり確認していきましょう。

膀胱炎

膀胱炎は膀胱に炎症が起こっている状態の病気です。血尿が出てしまうほか、頻尿により何回もトイレに行く症状が見られます。

膀胱炎の中でもとくに猫に多い病気があります。

尿検査でも、細菌感染や結晶や結石が見受けられない突発性膀胱炎です。

長年原因がわからないとされていましたが、現代ではストレスが要因ではないかと考えられています。

結石症

オシッコを我慢しすぎると濃度が高まり、尿中の成分が結晶化します。

結石症とは、腎臓から膀胱、尿道までの尿路に結石ができる病気の総称で、腎結石、膀胱結石、尿道結石、尿管結石の複数種類が存在します。

これらの病気が考えられる事柄は、血が混じったオシッコがでるほか、トイレに普段よりも長くいる回数が増えたり、陰部をしきりに舐めるといった行動です。

結石症は食生活が大きく影響します。水をあまり飲まず、水分が不足していると結石症になりやすく、また、生まれつき体質として結石症になりやすい猫種があります。

バーミーズ、ペルシャ、ヒマラヤン、アメリカンショートヘアー、ラグドールです。

結石症は、結石が大きい場合は手術になることもあり、猫のからだに大きな負担を与えてしまいます。普段からよく観察し、早期発見を心がけましょう。

猫がトイレを我慢せずに暮らすためにできることは?

猫がトイレを我慢すると体に負担がかかってしまいます。では猫がトイレを我慢せずに暮らすためには、どうしたらいいでしょうか?

自宅で出来る対処法から順に見ていきましょう。

トイレ環境を清潔にする

1日最低でも2回のトイレ掃除。できれば猫がトイレを使用するたびにこまめにトイレ掃除をするのが理想的です。

それでもわずかに汚れた猫砂が蓄積して、トイレ全体が汚くなってしまうので、月に1~2回は猫砂をひと握り程だけよけて、それ以外を全部入れ替えると良いでしょう。

猫砂がすべてなくなることは自分の臭いが消えてしまうので嫌がる猫もいます。そのときにひと握りだけよけておいた猫砂を入れてあげると安心してトイレができます。

引っ越しなどで大幅に環境を変えるときや、猫のトイレ自体を新しいものに買い替えるときにも事前に取っておいた一握りの猫砂を設置後に新しい猫砂に加えて様子を見ましょう。

トイレを複数箇所に作る

仕事などで長時間家を空けていると、トイレが汚くなってしまい、我慢をさせてしまいます。普段からトイレの数を増やしてあげることで対処できます。理想的なトイレの数は、飼っている猫の数に+1を足した数です。

動物病院に相談する

普段から猫がどういう行動をしているか、どういうクセがあるのかなど、トイレするときもよく見ておくことが大切です。普段とは違う行動が見受けられたり、トイレで異変を感じたらすぐに専門家に相談しましょう。

猫は痛みを隠す生き物といわれています。飼い主が異変に気付いたときには重症化している場合も多く、オシッコ系の病気の治療は長期間続く場合も多いので、早期発見が大切です。

猫に一日に与えて良い水分量は?

猫に与えても良い水と悪い水があります。猫に最適な水は軟水です。

硬水の水はカルシウム、マグネシウムなどのミネラルが多く、継続して飲むと尿路結石の原因となってしまいます。注意してください。

器を変えてみる事もおすすめします。猫が好む首の疲れない高さがあるものを用意したり、流れる水を好む猫に猫用の自動給水機を設置することも検討しましょう。

水飲み場も複数個所用意していると安心できます。

猫のトイレでお悩みの方は大阪梅田ペットクリニックにご相談ください!

今回は猫がトイレを我慢するときはどのような場合か、猫が我慢しなくてもいいトイレ環境について解説しました。

落ち着く場所で清潔感のあるトイレの用意はもちろん、トイレの様子や排せつ物も見ておくことが大切です。

また、水分補給を促すためには水飲み場の設置個所を増やしたり、水を入れる容器や機械を使用するのも検討しましょう。

猫の排せつ物の異常が見受けられたり、普段とは違う行動がある場合は動物病院に受診し、早めに対処することで病気の早期発見、予防につながります。

普段から猫をよく観察し、すぐに対応できるようにしましょう。

現在、猫のトイレ環境やその他のことでお悩みの方は、大阪梅田ペットクリニックにご相談ください。