トイプードルは犬のヘルニアになりやすい犬種?初期症状や予防方法をご紹介!
犬のヘルニアは突然発症するといわれており、主な原因として加齢や遺伝が挙げられます。犬の中でもトイプードルはヘルニアを発症しやすい犬種といわれています。もちろん、全てのトイプードルが発症するわけではなく、予防することでヘルニアを発症せずに元気に過ごしていけます。ただ、冒頭にもお伝えしたとおり、突然発症するので、その時に飼い主が動揺しないように、初期症状を知っておくことが大切です。初期症状に関する知識があれば、いざヘルニアを発症した時に気付いてあげやすく、さらに落ち着いて行動できるでしょう。この記事では、犬がヘルニアを発症する原因や初期症状、予防方法などについて詳しくご紹介します。
目次
犬のヘルニアは突然発症するって本当?
犬のヘルニアは突然発症することがよくあります。前ぶれがわかりにくく、昨日まで元気だった子が、急に歩きたがらなかったり、背中を丸めてじっとしていたりすることがあります。抱っこしたときに痛がったり、足元がふらついたりする様子が見られたら、注意が必要です。特に足を引きずるような歩き方や、うまく歩けない状態があれば、すぐに動物病院を受診しましょう。強い痛みや麻痺をともなうこともあるため、早めの対応が大切になります。
犬のヘルニアの原因は?
犬のヘルニアは、ある日突然起こることもあり、飼い主にとってはとても心配な病気のひとつだと思います。その原因には、加齢による体の変化や、犬種特有の体質などが関係していることがあります。ここでは、どんなことがヘルニアにつながるのかについて、わかりやすくご紹介します。
加齢
年齢を重ねると、人と同じように犬の体にも少しずつ変化が起こってきます。例えば、椎間板ヘルニアの場合、椎間板とよばれる背骨のクッション部分が硬くなったり、盛り上がったりすることで、神経を圧迫してしまうことがあります。これが加齢による椎間板ヘルニアです。発症するのは比較的高齢のわんちゃんが多く、ゆっくりとしたペースで症状が進行することがほとんどです。お散歩の時に歩き方が変わっていたり、元気がなくなったりしていると感じたときは、無理をさせずに、様子をよく見てあげてくださいね。
遺伝
犬種によっては、生まれつきヘルニアを起こしやすい体質を持っていることがあります。ダックスフンドやコーギーなどの「軟骨異栄養犬種」と呼ばれる子たちは、背骨のクッション部分が若いうちから傷みやすく、突然ヘルニアを起こすことがあります。ある日急に痛みが出たり、歩けなくなったりするケースも少なくありません。体質のことを知っておくと、早めに異変に気づけることもあるので、日頃から注意深く見守ってあげることが大切です。
トイプードルは犬のヘルニアになりやすい犬種?
トイプードルは、実はヘルニアを起こしやすい犬種のひとつといわれています。これは、体のつくりや遺伝的な要因が関係していると考えられています。ただし、全てのトイプードルが必ず発症するわけではありません。また、ヘルニアを発症しないように予防することも可能です。高い場所からのジャンプを避けるために、ソファやベッドにはステップを設置し、フローリングには滑り止めマットを敷くことで、背中への負担を軽減できます。このように、生活の環境を整えてあげるだけでも、ヘルニアのリスクはぐっと下がります。ヘルニアになりやすい犬種でも、生活環境次第で予防することが可能なので、過ごしやすい環境をつくってあげましょう。
トイプードルなどの犬のヘルニアの初期症状は?
犬のヘルニアは、初めのうちに気付くのが難しいこともあります。しかし、痛みや違和感をサインとして出していることがよくあります。早く気付いてあげられるように、初期症状にはどんなものがあるのかを知っておきましょう。ここからは、犬のヘルニアの初期症状について、よくあるものを3つご紹介します。
患部を痛がる様子をみせる
ヘルニアの初期症状として多いのが、「触られると嫌がる」などの痛みに関するサインです。例えば、腰に違和感がある子は、背中をなでたときにビクッとしたり、逃げるような動きを見せたりします。普段は甘えてくる子が、急に触られるのを嫌がるようになったら注意が必要です。ほかにも、歩くのをためらったり、足元が不安定になったりすることもあります。小さな変化ではありますが、愛犬のSOSに気づいてあげることが、早期発見につながります。
足を引きずる
歩き方がおかしいと思ったときもヘルニアの初期症状かもしれません。後ろ足を引きずるような歩き方をしていたら特に要注意です。これは、神経が圧迫されて足に力が入りにくくなっている可能性があります。また、歩くのを嫌がったり、ふらついたりすることもあります。痛みや不安から、いつもの元気がなくなることもあるため、少しでも違和感があれば早めに動物病院で診てもらいましょう。
悪化すると足や下半身が麻痺を起こす
ヘルニアが進行すると、足や下半身が麻痺してしまうことがあります。最初は痛みから始まりますが、神経への圧迫が強くなると、次第に感覚が鈍くなり、自分の足で立ち上がれなくなることも。歩けなくなったり、排尿・排便がうまくできなくなるケースもあるため、注意が必要です。いつも通りに動けていないと感じたら、負担の少ないうちにケアしてあげましょう。
犬のヘルニアを予防する方法は?
ヘルニアは、完全に防ぐことは難しくても、リスクを減らすことはできます。筋力をつけるための運動や、滑りにくい床づくりなど、犬の体にやさしい環境を整えることが大切です。予防のためにできることを、一緒に見ていきましょう。ここからは、犬のヘルニアを予防する方法についてご紹介します。
適度な運動をして筋力をつけておく
ヘルニアの予防には、日ごろから筋力をつけておくことがとても大切です。背中や足まわりの筋肉がしっかりしていると、体を支える力がつき、負担が軽減されます。子犬の頃から無理のない範囲でお散歩や遊びを楽しみ、健康的な体をつくってあげましょう。
また、体重が増えすぎると、関節に負担がかかってしまうため、食事のバランスにも気を配ってあげると安心です。抱っこの仕方にも気をつけて、背中にやさしい姿勢を意識することも、予防につながります。
床が滑りやすい場合は環境を整える
フローリングなどのツルツルした床は、犬が足を滑らせやすく、関節や背中に負担がかかってしまうことがあります。元気いっぱいに走り回る子やシニア犬にとっては、ちょっとした滑りがケガやヘルニアの原因になることが考えられます。できればカーペットや滑り止めマットなどを敷いて、足元が安定するような環境に整えてあげましょう。安心して歩ける空間をつくることで、毎日の動きも楽になり、犬の体への負担もやわらぎます。
犬のヘルニアでお悩みの方は大阪梅田ペットクリニックにご相談ください!
この記事では、犬のヘルニアの原因や予防方法などについて詳しくご紹介しました。犬の中でもトイプードルは、遺伝的な要因でヘルニアになりやすい犬種とされています。全てのトイプードルが発症するわけではありませんが、トイプードルと暮らしている飼い主さんは、ヘルニアを予防するために生活環境を整えてあげることがおすすめです。もし現在、犬のヘルニアでお悩みの方は大阪梅田ペットクリニックにご相談ください。ヘルニアの改善はもちろん、発症・再発しないための予防を一緒に考えていきましょう!また、その他、お悩み事がある場合、どんな些細なことでもかまいません。なんでもお気軽に当院までお問い合わせください。