子犬が咳をする原因は?考えられる病気や対処法・「カハッ」の咳の正体を解説! - 大阪梅田ペットクリニック

コラム

子犬が咳をする原因は?考えられる病気や対処法・「カハッ」の咳の正体を解説!

子犬が「カハッ」と、まるで何かを吐き出すような咳をしていると心配になりますよね。小さな体で一生懸命に咳をする姿を見ると、「何か悪いことが起きているんじゃないか」と、どうしても不安になってしまうものです。

この記事では子犬が咳をする原因として考えられる、ちょっとした生理現象から注意が必要な病気までを幅広く解説します。咳の音や様子からどういったサインに気を付けるべきかに加えて、もしもの時の対処法についてもお伝えします。

子犬が咳をする原因は?

子犬の咳には生理的なものから隠れた病気まで、さまざまな要因があります。ここでは主な3つの要因について解説します。

生理現象

子犬が咳をしているからといって、必ずしも病気の影が潜んでいるとは限りません。

人間もホコリを吸い込んだり、急いで食べたり飲んだりした時に「ゲホッ」と咳き込むことがありますよね。子犬も同じで、ちょっとした刺激から体を守るために咳をすることがあります。これは、気道に入ってきた異物や刺激物を外に出そうとする自然な体の反応です。

子犬が勢いよくドッグフードを食べたり、お水をゴクゴク飲んだりした後に起こる「むせたような咳」はよくある生理現象の一つです。

このような咳は一時的なことがほとんど。ほかに元気がないとか食欲がないといった異常が見られなければ、しばらく様子を見ても大丈夫でしょう。

ただし「朝晩だけだった咳が日中も増え始める」「咳の強さが日に日に激しくなる」などの具体的な変化があれば、早めに動物病院へ相談してください。アレルギー

子犬の咳は、アレルギーによって引き起こされている場合もあります。体が特定の物質(アレルゲン)に反応した結果、その影響で気道に炎症が起こり咳が出ている状態です。

アレルゲンには花粉・ハウスダスト・カビの胞子といった環境中のものに加え、タバコの煙・芳香剤・消臭スプレー・香水・殺虫剤など、家庭内の化学物質も含まれます。

ただし、注意すべきアレルゲンはその子によってさまざま。上記以外のアレルゲンが影響している可能性もあるため安易に見逃すのは危険です。

アレルギーが疑われる場合は、獣医師と相談しながら原因を探り生活環境を整えることが大切。空気清浄機・加湿器の活用・こまめな掃除・香りの強い製品の使用を控えるなど、日常の工夫も有効です。

子犬が「カハッ」と咳をするのはなぜ?

「カハッ」とか「カーッ」という、まるで喉に何か引っかかっているような、あるいは何かを吐き出そうとするような咳は聞いていると「大丈夫かな?」と、より心配になりますよね。

このような特徴的な咳の背景には、気管や気管支に炎症(気管支炎など)が起きていることが多いと考えられます。炎症によって気道が敏感になっているため、ちょっとした刺激でも咳が出やすくなるのが特徴です。

ただし、「カハッ」という咳の音だけで、原因を特定することはできません。咳が出た時の状況をよく観察することがとても大切です。

たとえば、遊んで興奮している時だけなのか、それとも大人しくしている時や寝ている時にも見られるのか。また、食欲や元気はあるか、呼吸が苦しそうではないか、といった点も一緒に確認しておきましょう。

子犬が咳をする時に考えられる病気は?

咳は体の異常を知らせるサインの一つです。ここでは咳の症状として現れやすい代表的な病気について解説します。

アレルギー

子犬の咳は、アレルギーによって引き起こされている場合もあります。体が特定の物質(アレルゲン)に反応した結果、その影響で気道に炎症が起こり咳が出ている状態です。

アレルゲンには花粉・ハウスダスト・カビの胞子といった環境中のものに加え、タバコの煙・芳香剤・消臭スプレー・香水・殺虫剤など、家庭内の化学物質も含まれます。

ただし、注意すべきアレルゲンはその子によってさまざま。上記以外のアレルゲンが影響している可能性もあるため安易に見逃すのは危険です。

アレルギーが疑われる場合は、獣医師と相談しながら原因を探り生活環境を整えることが大切。空気清浄機・加湿器の活用・こまめな掃除・香りの強い製品の使用を控えるなど、日常の工夫も有効です。

肺炎

咳が数日以上続き、発熱や食欲不振、元気がないといった症状が加わる場合は肺炎が疑われます。

肺炎はウイルスや細菌、あるいは真菌によって肺に炎症が起きる病気です。肺に炎症が広がることで呼吸機能が大きく低下します。

特に体力や免疫力が未熟な子犬では進行が早く、重篤化するリスクも高いため注意が必要です。「ぐったりしている」「呼吸時に胸が大きく動いている」「口を開けて呼吸している」といったサインがあれば、早急に動物病院を受診しましょう。

ケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)

ケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)とは、パラインフルエンザウイルスやボルデテラ菌などによる呼吸器感染症です。

生後6週〜6カ月齢の子犬が最も影響を受けやすい病気の一つ。感染力が強いためペットショップやブリーダー施設など、ほかの犬と接する機会があった子犬に咳が見られる場合は注意が必要です。

原因はウイルス・細菌・マイコプラズマ属菌などさまざまです。喉に何かが引っかかっているかのような「乾いた咳」が典型的な症状で、何かを吐き出そうとしているように見える特徴があります。感染すると発熱・鼻水・食欲不振・くしゃみ・目やにといった症状が見られます。

軽症なら自然に回復することもありますが、子犬では重症化する可能性が高まります。早めに診察を受け、必要に応じて薬物療法などの治療を行うことが大切です。

異物誤飲

犬は好奇心旺盛で、口に入るものは何でもかじったり飲み込んだりしてしまいがち。特に成長期の子犬は遊びの一環としてかじる・咥える・飲み込むといった行動を頻繁に見せます。

その結果、誤って小さな異物を飲み込んでしまい、喉や気管に詰まらせて咳が出ることも珍しくありません。「急に激しく咳き込む」「息を吸いづらそうにする」「よだれを垂らす」「苦しそうに口を開けて呼吸する」などの症状が現れている場合は注意が必要です。

異物が気道に詰まっている場合は命に関わる危険があるため、自宅で無理に取り出そうとせず、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

原因となる異物は、小さなおもちゃのパーツや食べ物の破片、布、ビニール、輪ゴムなど、日常的に目にするものばかり。日頃から子犬の手の届く範囲をチェックし、安全な環境を整えることが予防につながります。

子犬の咳が気になった時の対処法は?

子犬が咳をしているのを見つけたら、飼い主としてどのように対応すればよいのでしょうか。ここでは万が一に備えて覚えておきたい対処法を紹介します。

咳を観察して症状を記録する

いつどんな時にどんな咳をしているのか(たとえば、朝起きた時、夜寝る前、運動した後など)、咳の音(乾いた咳か、湿った咳かなど)ほかに気になる症状はないかなどをメモしておきましょう。スマホで動画を撮っておくのも、獣医さんに状態を伝えるのに役立ちます。

すぐに動物病院に相談する

「咳が激しく続く」「呼吸が苦しそう」「ぐったりしている」といった様子が見られたら、迷わず動物病院に連絡を取りましょう。特に異物の誤飲や肺炎などは、短時間で症状が悪化する恐れがあります。「様子を見よう」とためらっているうちに重症化してしまうこともあるため、少しでも異変を感じたら早めの受診が大切です。

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