猫の歯石取りの費用相場は?予防する方法や溜まってしまうとどうなるか解説! - 大阪梅田ペットクリニック

コラム

猫の歯石取りの費用相場は?予防する方法や溜まってしまうとどうなるか解説!

猫の歯には、歯石が溜まることがあります。動物病院では猫の歯石取りを行っていますが、どれくらいの費用がかかるか気になる方は多いでしょう。この記事では、猫の歯石取りの費用相場や歯石を予防する方法などについて詳しくご紹介します。

猫の歯石が詰まる原因は?

猫の歯石は、飼い主さんにとって悩みの種ですよね。実は、猫の歯石が溜まってしまうのには、いくつかの理由が考えられます。

猫は本来、獲物を噛み砕くことで歯の表面を綺麗に保つことができます。しかし、室内で飼われている猫の場合、柔らかいペットフードを食べる機会が多く、食べカスが歯に残りやすい状態です。

そして、残った食べカスは、時間とともに歯垢へと変化します。この歯垢が、唾液中のカルシウムやリンと結びつくことで、硬い歯石へと変わってしまうのです。

また、猫は自分で歯磨きをすることができません。そのため、積極的に歯磨きをしてあげないと、どうしても歯石が溜まりやすくなってしまいます。

もちろん、猫によって歯石の付きやすさには個体差があります。しかし、上記のような原因を知っておくことで、愛猫の歯石予防に役立てることができるでしょう。

猫の歯石取りにかかる費用の相場は?

猫の歯石取り、必要なのはわかっていても、費用が気になりますよね。ここでは、歯石取りにかかる費用の相場についてご紹介します。

およそ2〜3万円(麻酔含む)

麻酔を使う場合は、5万円程度が相場です。麻酔をすることで、猫ちゃんはリラックスした状態で処置を受けられ、飼い主さんも安心してお願いできます。ただ、全身麻酔にはリスクも伴いますので、事前に獣医師さんとよく相談しましょう。

場合によっては、抜歯にかかる費用や術前検査代(およそ1.5〜3万円程度)が別途かかる場合があります。猫の体重差によって異なることも

動物病院によっては、猫ちゃんの体重によって費用が変わることもあります。小型の猫と大型の猫とでは、麻酔の量や処置にかかる時間などが変わってくるからです。

例えば、体重によって数千円の差が出たり、細かく料金設定がされていたりする病院もあります。歯石取りをお願いする前に、動物病院に料金について確認しておきましょう。

どの方法を選ぶにしても、猫の健康状態や性格、そして予算などを考慮して、ピッタリな方法を選んであげましょう。

猫の歯石が溜まってしまうとどうなる?

猫の歯石を放置するのは危険です。歯石が溜まると、歯肉炎や歯周病など、さまざまなお口のトラブルにつながってしまいます。最悪の場合、命に関わる病気を引き起こすことも。ここでは、歯石が溜まることで起こりうる症状について、詳しく解説していきます。

歯肉炎

猫の歯に歯石がたまり始めると、最初に起こりやすいトラブルのひとつが歯肉炎です。歯ぐきが赤く腫れたり、出血したりする炎症のことで、人間と同じように猫にもよく見られます。原因は、歯にたまった食べカスや汚れから繁殖する細菌です。これが歯と歯ぐきのすき間に入り込み、炎症を引き起こします。初期の段階ではあまり目立った症状がないことも多いですが、放っておくと痛みが出て食事をとりづらくなったり、さらなる病気につながったりすることも。日頃から口の中をチェックしてあげることで、早期発見・早期ケアにつなげることができます。

歯周病

歯肉炎をそのまま放置してしまうと、歯周病へと進行することがあります。歯周病は、歯の周りの組織が破壊されてしまう深刻な病気です。歯ぐきの赤みや腫れ、出血に加えて、口臭がきつくなったり、歯がグラグラしたり抜けてしまうこともあります。猫ちゃんがごはんを食べるときに痛がる、よだれが増える、口元を気にして前足でかく、といった仕草も見逃せないサインです。さらに怖いのは、歯周病が全身に悪影響を及ぼすことで、細菌が血液を通して心臓や腎臓、肝臓などの臓器に届き、内臓にまでダメージを与えてしまうことがあります。重症化する前に、異変に気づいて対処してあげることが大切です。

歯瘻(しろう)

歯周病がさらに悪化すると、歯瘻(しろう)という病気になることがあります。これは、歯の根元に膿が溜まり、皮膚に穴が開いてしまう病気です。

目の周りに穴が開くことが多く、強い痛みを伴うため、猫が触られるのを極端に嫌がるようになることも。ご飯を食べる時に顔を傾けたり、よだれが増えたりするなどの症状が見られたら、歯瘻の可能性を疑い、早めに動物病院に相談しましょう。

猫の歯石を予防する方法は?

猫の歯石は、日頃のケアで予防することができます。歯磨きはもちろん、食事や生活習慣を見直すことも大切です。猫が嫌がらないものから始めてみましょう。ここでは、猫の歯を健康に保つための予防方法をご紹介します。

歯磨きシートから始めてみる

歯磨きに慣れていない場合は、まずは歯磨きシートから試してみましょう。シートを指に巻き付けて、優しく歯や歯茎をなでるように磨いてあげます。

シートに慣れてきたら、次は歯ブラシに挑戦です。歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握り、小刻みに動かして磨いてあげましょう。焦らずゆっくりと、猫ちゃんが歯磨きを好きになれるように進めていくことが大切です。

歯磨きの習慣をつける

歯磨きは、毎日続けることが大切です。毎日少しずつでも良いので、歯磨きの時間を設けてあげましょう。

歯磨きを嫌がる場合には、歯磨き後にご褒美をあげたり、遊びを取り入れたりするのもおすすめです。「歯磨き=楽しい時間」と覚えてもらうことで、習慣化しやすくなります。

動物病院に相談する

歯磨きがどうしても難しい場合や、歯石が付きやすい場合は、動物病院に相談してみましょう。

獣医師に歯磨きのコツを聞いたり、歯石除去の処置をしてもらったりすることができます。定期的な検診も、歯の健康を守る上で大切です。

これらの方法を参考に、愛猫の歯石予防に取り組んでみてください。

猫の歯石取りは何歳から行うべき?

猫の歯石取り、いつから始めたら良いのか悩みますよね。実は、歯石の付きやすさや歯周病の進行具合は、猫ちゃんによって大きく異なります。

そのため、3歳くらいになったら一度、動物病院で診てもらうのがおすすめです。

「うちの子はまだ大丈夫」と思っていても、実際には歯周病が進行しているケースも少なくありません。歯周病は、一度進行してしまうと、なかなか元の状態に戻すのが難しい病気です。

アメリカのガイドラインでは、1歳以上の猫ちゃんには年に1回の歯の処置が推奨されています。つまり、早めのケアが大切ということ。

もちろん、歯石が付きにくい子もいますが、見た目だけで判断するのは危険です。

早めに診てもらうことで、歯石取りが必要かどうか、どのようなケアが必要かなど、具体的なアドバイスをもらえます。

そして、もし歯石取りが必要になった場合でも、早期発見・早期治療は、猫の負担を軽くすることにもつながります。

猫の歯石でお悩みの方は大阪梅田ペットクリニックにご相談ください!

この記事では、猫の歯石取りの費用の相場や予防方法などについて詳しくご紹介しました。

猫の歯石は、毎日のケアによって予防することができます。もし現在、猫の歯石取りでお悩みの方は、大阪梅田ペットクリニックにご相談ください。正しいケア方法や歯石取りで、猫ちゃんの歯の健康を守りましょう。