猫が耳を掻くのはストレス?原因や対処法を詳しく解説! - 大阪梅田ペットクリニック

コラム

猫が耳を掻くのはストレス?原因や対処法を詳しく解説!

猫が耳を掻くのが気になる…というお悩みはありませんか?耳を掻くのは普通の行動のように思えますが、なかには病気が隠れていることもあります。ストレスを感じている可能性もあるため、周辺環境を整えることも大切です。この記事では、猫が耳を掻く原因や対処法などについて詳しくご紹介します。

猫が耳を掻くのはなぜ?

猫が耳を掻くしぐさは、かゆみや違和感を感じていることが考えられます。耳を掻くことは人間でも当たり前のように行う動作ではありますが、猫の場合は耳の病気やストレスなどのさまざまな原因が隠れていることがあります。まずは、猫が耳を掻く原因について詳しくご紹介します。

ストレス

猫は環境の変化にとても敏感な動物です。引っ越しや模様替え、新しい家族やペットの登場、大きな音など、ちょっとした出来事でも強いストレスを感じるといわれています。そのような不安や緊張が、耳をしきりに掻いたり、頭を振ったりするような行動につながることも。これは、気持ちを落ち着かせようとする無意識の反応であると考えられています。また、構ってほしい気持ちや、退屈からくる行動のひとつとして現れることもあります。猫の行動に変化が見られたら、いつもと違うストレス要因がないか、環境や接し方を見直してみましょう。リラックスできる場所をつくったり、遊びやスキンシップの時間を増やしたりすることが、ストレスのケアにつながります。

耳ダニ症

耳ダニは、猫の耳の中に寄生する小さな虫で、強いかゆみを引き起こします。感染すると、猫は後ろ足で耳を激しく掻いたり、頭をしょっちゅう振ったりするようになります。耳のまわりに傷ができたり、脱毛してしまうことも。耳の中には黒っぽくてポロポロした耳垢が見られることが多く、においが気になることもあるでしょう。放っておくと耳の中で炎症が起きて、耳血腫(じけっしゅ)という血が溜まる状態になることもあるため、早めに対応してあげることが大切です。耳ダニはほかの動物にもうつる可能性があるため、多頭飼いの場合はほかの猫への感染にも注意しましょう。動物病院で検査を受けて、専用の駆除薬で治療することが大切です。

アレルギー性皮膚炎

猫も人と同じようにアレルギーを持っていることがあります。なかでもアレルギー性皮膚炎は、耳や顔まわりにかゆみが出やすく、頻繁に耳を掻く行動としてあらわれます。原因としては、特定の食材による食物アレルギーや、ハウスダスト、花粉、カビなどの環境アレルゲンが考えられます。耳が赤くなったり、かさぶたができたり、脱毛してしまうこともあるでしょう。ひどくなると全身にかゆみが広がるケースもあるため、早期発見がポイントです。治療には、原因に応じた食事療法や抗アレルギー薬、ステロイドなどが使われることもあります。自己判断でのケアは症状を悪化させる可能性もあるので、まずは動物病院でしっかりと診てもらってください。

細菌性・マラセチア性外耳炎

外耳炎は、猫の耳の皮膚に炎症が起きる病気で、細菌や「マラセチア」と呼ばれるカビの一種が異常に増えることによって発症します。耳の中がかゆくなったり、茶色っぽいベタついた耳垢が出たり、特有のにおいがすることもあります。放っておくと炎症が広がって慢性化し、かゆみや痛みが悪化してしまいます。猫が耳をよく掻いていたり、頭を傾けていたりするなどの違和感を感じたら、外耳炎が疑われます。早期に治療すれば、薬用の洗浄液や点耳薬などで症状を改善できます。また、繰り返して発症することもあるため、耳の中を清潔に保つことや、日頃からしっかりと観察してあげることが大切です。予防のためにも、耳の中のにおいや汚れには普段から気を配ってみましょう。

耳道内異物

猫が突然耳を気にしてしつこく掻くようになった場合は、耳の中に異物が入り込んでいる可能性があります。例えば、散歩中に草の種や小さなゴミが耳の奥に入り込むと、違和感や強いかゆみを引き起こします。猫はその不快感を取り除こうとして、頭を振ったり耳を掻いたりしますが、自分で異物を取り出すことはできません。異物が耳の中にとどまると、炎症や感染の原因にもなり、外耳炎に発展することもあります。見た目ではわかりにくいことも多いため、動物病院で安全に確認・除去してもらいましょう。耳の中を無理にいじると傷つけてしまうこともあるので、自己処置は避けてください。

耳道内腫瘍

片側の耳だけを気にする、耳垢が異常に増えるような症状が続く場合、高齢の猫では耳道内腫瘍が隠れていることがあります。耳道内腫瘍は耳の中の皮膚にできる腫瘍で、炎症やかゆみを引き起こします。耳垢の排出がうまくいかなくなったり、耳のにおいがきつくなったりすることも特徴です。発症してすぐははっきりとした異常が見えにくいですが、進行すると治療が複雑になることがあるため、違和感が続く場合は注意が必要です。診断には耳鏡検査や画像検査(CTなど)が行われます。これは珍しいケースですが、高齢の猫では念のために頭の片側だけの症状にも目を向けて、早めに専門的な検査を受けさせてあげましょう。

猫が頻繁に耳を掻く時の対処法は?

猫が頻繁に耳を掻く原因にはさまざまなことが考えられることをご紹介しました。先述のように、もしかしたら耳の中で何かトラブルが起きているのかもしれません。無理に対処せずに、まずは原因を特定しましょう。ここでは、猫の耳トラブルへの対処法についてご紹介します。

動物病院で原因を特定する

猫が耳を何度も掻いていた場合、単なるかゆみだと判断せずに、病気の可能性を疑いましょう。耳ダニやアレルギー、外耳炎など、耳に関わるトラブルはさまざまで、見た目だけでは原因が分からないことも多いため、自己判断せずにまずは動物病院で診てもらいましょう。獣医師さんによる耳の中のチェックや検査によって、適切な治療方法が見つかります。

耳掃除を行って耳を清潔にする

耳掃除をして耳の中を清潔に保つことも対処法として大切です。しかし、猫の耳はとても繊細なので汚れがたまりすぎるとトラブルの原因になりますが、無理な耳掃除は逆効果になることもあります。耳掃除をするときは、必ず猫用の洗浄液を使って優しくお手入れしましょう。水道水やお湯は耳の中を痛めてしまうことがあるのでNGです。

コットンやガーゼなど柔らかい素材を使って、力を入れず、耳の入り口付近の見える範囲だけを優しく拭いてください。耳の奥はとても傷つきやすいため、自宅で無理に触らないようにしましょう。もし猫が強く嫌がる様子を見せたら、無理をせず、動物病院に相談してください。

また、どう掃除すればよいか分からない場合も、病院でご相談ください。

ストレスを溜めない環境づくりをする

猫はストレスを抱えやすいことをご紹介しました。新しい家具の配置換えや来客、音の変化など、ちょっとしたことでもストレスを感じてしまいます。そうした精神的なストレスが耳を掻く行動として表れます。まずは猫が安心できる居場所を整えて、静かで落ち着ける空間をつくってあげましょう。また、ほかの猫との関係性や、過ごし方もチェックしてみましょう。いつもの様子と違うと感じたら、ストレスを感じているかもしれません。

猫が頻繁に耳を掻いていてお悩みの方は大阪梅田ペットクリニックにご相談ください!

この記事では、猫が耳を掻く原因や対処法などについて詳しくご紹介しました。ストレスのような心の問題から、耳ダニやアレルギーなどのトラブルが関わっていることが考えられます。一見すると軽い仕草のようでも、体からのSOSであることも少なくありません。大切なのは、猫の行動の変化にいち早く気付くことです。無理なケアはせずに動物病院で診てもらいましょう。もし現在、猫が頻繁に耳を掻いていてお悩みの方は、大阪梅田ペットクリニックにご相談ください。