犬の骨折の治療にかかる費用は?骨折する原因・費用を抑える方法を解説! - 大阪梅田ペットクリニック

コラム

犬の骨折の治療にかかる費用は?骨折する原因・費用を抑える方法を解説!

犬が骨折してしまうと、重症であれば手術が必要になる場合があります。その時に気になるのが費用ですよね。この記事では、犬の骨折の原因をはじめ、治療方法やおおよその費用について解説します。

犬が骨折する原因は?

犬が骨折してしまう原因には、私たちの予想以上に多くの要因が隠れています。高い場所からの落下や不注意でドアに手足を挟んでしまうこと、そして加齢や病気による骨の強度低下などが主な原因です。特に小型犬や高齢犬は骨が弱く、ちょっとした事故でも骨折しやすいため、日頃から注意が必要です。事故やけがを防ぐため、日常生活での安全対策を考えてみましょう。

高いところからの落下

犬が骨折する原因の代表的なものが、高いところからの落下です。犬がソファや階段などの高い場所から誤って落下してしまうと、体重のかかりやすい足や、落下の衝撃を受けた場所に骨折のリスクが生じます。小型犬や若い子犬は骨がまだ成長途中であるため、大きな衝撃に弱いとされています。また、高齢犬も筋力やバランス感覚が衰えているため、落下事故を起こしやすく、骨折のリスクがあります。ソファや階段の周りにガードを設置するなどして、落下を防ぐ環境を整えることがポイントです。

ドアに手足を挟む

犬が興奮して走り回っているときや、飼い主がドアを閉めようとした瞬間に、手足がドアに挟まれてしまうことがあります。小型犬や足が短い犬種は、手足がドアや家具の間に挟まれやすいため注意が必要です。また、挟んだときに無理に引き抜こうとすると骨や関節にさらに大きな負担がかかって骨折してしまうことも。ドアを閉める際には犬が近くにいないか確認するなど、細やかな配慮を心がけましょう。

骨の強度の低下

高齢犬や病気を持つ犬は、骨密度が低下しやすく、ちょっとした動きでも骨折のリスクが高くなります。たとえば、ホルモンの変化やカルシウム不足などによって骨が脆くなっている犬は、いつもの散歩や軽い運動でも骨に負担がかかりやすくなるのです。バランスの良い食事や運動を取り入れ、健康診断では骨の健康状態を確認しておくと、骨折の予防に役立ちます。

犬が骨折した場合の治療方法は?

万が一、愛犬が骨折してしまったら、適切な治療方法で早期の回復を目指すことが大切です。治療には、骨を固定するギプスやプレート、創外固定、骨髄内にピンを通す方法などがあります。状態や骨折の程度に合わせた治療法を選ぶ必要があるので、獣医師と相談しながら進めていきましょう。ここでは、治療方法について詳しくご紹介します。

ギプス固定

骨折した部位をギプスで固定する方法は、軽度の骨折の場合に行われます。ギプスで骨を安定させて、骨折部分が自然に治癒するのを助けます。手術が難しい骨折箇所や、手術当日までの一時的な処置としても使用されることがあります。また、軽度な骨折であればギプス固定だけで治ることもあり、犬への負担が軽く済むのが特徴です。ただし、完全に元の形状には戻らないことがあるため、獣医師と相談しながら治療を進めることが一般的です。

プレート固定

プレート固定は、骨折した部分を手術によって金属プレートとネジで固定する方法です。この方法は、骨の形状を元に戻す効果が高く、しっかりと固定できるため、術後の回復が早いことが特徴です。獣医師と、犬の状態を見ながら進めていきましょう。

創外固定

創外固定は、骨折箇所の外側からピンを刺し、骨を固定する方法です。

切開する範囲を最小限に抑えられるため、犬の体への負担が軽減されるメリットがあります。折れた箇所全体に新しい骨が作られやすく、早く強い治癒が期待できるのも特徴です。ただし、ピンが皮膚の外に露出した状態で固定されるため、衛生管理が重要となります。

髄内ピン

髄内ピンは、骨の内側にある空洞部分(骨髄)にピンを通して固定する方法です。

骨内にピンを挿入することで骨折部位を安定させます。

固定の強度が弱いことから、プレート、犬の体に優しい方法ではあるものの、骨の状態や骨折の部位に合わせて慎重に判断する必要があるため、獣医師とよく相談しましょう。

犬の骨折にかかる費用は?

犬が骨折した場合の治療費は、思った以上にかかるとされています。

アニコムの「家庭どうぶつ白書 2023」によると、犬の骨折治療の平均額は209,530円もかかるとされています。

参考:アニコム 家庭どうぶつ白書 2023

また、内訳はおおよそ以下の金額になることが予想されます。

  • 入院費用:約70,000円(7日間)
  • 手術費用:約120,000円(1回)
  • その他の処置(レントゲン撮影・検査費用など):約70,000円

治療費は骨折の場所や治療方法によっても変動しますが、ペット保険に加入していれば負担を軽減できることもあります。日頃から費用についても考えておくと安心です。

犬の骨折と捻挫の見分け方は?

犬が足を痛がっているとき、骨折か捻挫かを見分けるのは難しいですが、基本的な判断としては、歩けるかどうかを確認することがポイントです。どちらの場合でも痛みは伴いますが、歩ける場合は骨折よりも捻挫の可能性が高いでしょう。また、骨折の場合、足が不自然な方向に曲がっていたり、強く腫れていたりすることがあります。反対に、捻挫は腫れが軽く、安静にすると痛みが和らぐことがよくあります。ただ、見分け方はあくまでも参考程度に。正確な診断のために、おかしいなと感じたら早めに動物病院を受診しましょう。

犬の骨折にかかる費用を抑える方法は?

先にご紹介したように、犬の骨折の治療費は意外とかかります。しかし、骨折はいつ起こるかわからないため、急な出費となるでしょう。そのため、できるだけ治療費は抑えたいものです。ここでは、治療費を抑える方法を2つご紹介します。

ペット保険に加入する

ペット保険に加入することで、犬が骨折した時の治療費負担を軽減することができるでしょう。保険プランによってカバーされる範囲は異なりますが、診察料や手術費、入院費など多くの費用が補助されるため、通常よりも安く治療を受けられます。保険料は月額で数千円程度からあり、若いうちから加入しておくと、保険料が安く済む場合もあります。ワンちゃんの健康を守るためにも、保険を見つけておくと、いざというときの経済的負担を抑えられるでしょう。

複数の病院を比較する

骨折治療にかかる費用は、病院によって多少の差があるため、複数の動物病院の費用を比較するのも一つの方法です。病院によっては、検査や治療にかかる料金体系が違い、同じ治療でも費用の差が出ることがあります。また、治療内容や設備の違いも費用に影響することがあるため、口コミなどを参考にしてバランスが取れた病院を選ぶようにしましょう。

犬の骨折でお悩みの方は大阪梅田ペットクリニックにご相談ください!

この記事では、犬が骨折した時の治療法や費用などについてご紹介しました。犬の骨折は突然起こるものなので、予期せぬ出費で困ってしまうこともあるでしょう。また、骨折の状況に合わせて治療方法が選ばれるため、詳細な費用は動物病院に行かないとわからないことが現実です。骨折してしまったら、まずはすぐに動物病院に行き、検査を受けてください。そこで、どの治療方法で改善を目指すのかや具体的な費用を聞いてくださいね。ワンちゃんが骨折してしまったら、ぜひ大阪梅田ペットクリニックにご相談ください。