猫の骨折の治療にかかる費用は?よくある原因・骨折の見分け方を解説! - 大阪梅田ペットクリニック

コラム

猫の骨折の治療にかかる費用は?よくある原因・骨折の見分け方を解説!

猫は生活に癒しを与えてくれる大切な家族ですが、時には思わぬ原因で骨折してしまうことがあります。猫は痛みを隠してしまうため、骨折に気づかずに放置してしまうことも少なくありません。この記事では、猫が骨折した時の見分け方や治療にかかる費用、よくある原因などについて詳しくご紹介します。猫が安全で快適に過ごせるように環境を整えてあげましょう。

猫の骨折の見分け方は?

猫は痛みを隠すのが上手なため、骨折していてもすぐには気づかないことがあります。しかし、歩き方がいつもと違ったり、ある部分をしきりに舐めたりすることがあれば、骨折の可能性が考えられます。ここでは、猫が骨折した時の見分け方についてご紹介します。

足を地面につけないように歩く

猫が骨折してしまった場合、折れた足を地面につけないように歩くことがあります。猫は痛みを感じると、骨折した足をかばうようにして片方の足だけで歩いたり、ぴょんぴょんと跳ねるような動きをしたりすることが見られます。猫は痛みを我慢しやすい動物です。異変に気づいたら骨折を疑い、動物病院を受診するなどの対処を行いましょう。

患部を舐めている

猫は痛い部分や気になる場所を一生懸命舐めることがあります。もし、いつもよりしつこく同じ場所を舐め続けているようなら、そこに痛みや違和感を感じているのかもしれません。舐めている部分が赤くなったり、毛が抜けたりしている場合は、骨折や他のケガの可能性もあります。

その場で丸まって動かなくなる

普段は元気に動き回っている猫でも、突然その場で丸まってじっとしていることが増えた場合、痛みを感じて動けないのかもしれません。骨折による痛みや違和感が原因で、無理に動くことを避けているのです。猫はできるだけ静かにして自分を守ろうとするため、こうしたサインを見逃さないようにしましょう。

【相場】猫の骨折の治療にかかる費用は?

猫が骨折してしまった時、治療にはどれくらいの費用がかかるのか心配になりますよね。検査や手術などで必要になる費用の目安を知っておくと、安心して対応ができるでしょう。ここでは、一般的な検査や手術でどれくらいの費用がかかるのかをご紹介します。動物病院ごとに費用は異なるので、あくまでも参考程度にしてくださいね。

X線検査で骨折しているか確認:1万2,000円程度

猫が骨折しているかどうかを調べるためには、まずX線検査が必要です。この検査では骨の状態を詳しく確認できるため、治療方法を決めるための大切な検査になります。X線検査の費用は1万2,000円程度が一般的です。X線検査で緊張で動いたり暴れたりしてしまう場合は、飼い主と相談して鎮静をかけることもあります。X線は放射線の一種なので猫の体への影響を懸念する方もいらっしゃいますが、その危険性は極めて低いとされているため心配はほとんどないと言われています。

髄内ピンを使った手術:20〜30万円程度

髄内ピンを使った手術は、骨の中に細いピンを入れて骨折した部分をしっかり固定する治療法です。手術の費用は20〜30万円程度かかりますが、骨がしっかりと元通りに治るための重要な手術と言えます。手術後も、猫が痛みなく快適に過ごせるようにリハビリやケアが必要になります。猫が少しずつ回復していく様子を見守りながら、無理をせず優しくサポートしてあげましょう。

プレートを使った手術:25〜50万円程度

プレートを使った手術は、骨を金属のプレートで固定する方法で、複雑な骨折やしっかりとした固定が必要な場合に行われます。この手術の費用は25〜50万円程度が目安です。手術をすることで、骨が元の状態にしっかりと回復していきますが、手術のあともリハビリや健康チェックが必要です。少しずつ元気を取り戻す猫を見守りながら、無理なく過ごせる環境を整えてあげましょう。

猫の骨折でよくある原因は?

猫が骨折する原因には、さまざまなものがあります。高いところからの落下だけでなく、低い段差や栄養不足が骨折の原因になることも。原因を知って対策を行うことで、猫が骨折してしまうリスクを大幅に減らすことができます。ここでは、猫の骨折でよくある原因をご紹介します。

低い段差からの落下

猫は高いところからのジャンプが得意ですが、実は低い段差でも落下して骨折することがあります。高齢の猫や、関節が弱っている猫は、ちょっとした段差でも着地に失敗してしまうことがあるのです。フローリングのような滑りやすい床や階段では、足を滑らせてしまい、バランスを崩して骨折してしまうことも。下の画像のように、猫が足を滑らせないような滑り止め加工つきのマットを使用すると良いでしょう。


参照元:洗える吸着階段マット 15枚入り(BE)通販 | ニトリネット【公式】 家具・インテリア

他にも、普段過ごしている段差のある場所に、着地に失敗しても安心なクッションを置くことや、遊んでいるスペースに物を置いて段差を作らない工夫がおすすめです。

ベランダからの落下

猫は高いところが大好きで、ベランダや窓辺で外の景色を楽しむことがよくあります。しかし、ちょっとした拍子にバランスを崩してベランダから落ちてしまうことも。驚いたり、強い風が吹いたりしたときなどに落下のリスクが高まります。高い場所からの落下は骨折だけでなく、命に関わる危険もあるため、ベランダには柵やネットを取り付けて、安全対策をしっかりしておきましょう。

栄養不足で骨が弱くなっている

栄養が不足していると骨が弱くなって、骨折しやすくなります。カルシウムやビタミンDが不足すると、小さな衝撃でも骨折する可能性があります。子猫や高齢の猫は、栄養不足が骨に大きな影響を与えることがあるため、十分な食事管理が必要です。猫に合った栄養バランスの取れたご飯を与えることで、骨折を予防しましょう。

猫が骨折した時に病院が開いてない時の対処法は?

もし猫が骨折してしまった時に、すぐに病院に行けない場合はどうしたらいいのでしょうか?病院が開いていない時でも、飼い主ができる応急処置や対応を知っておくことがとても大切です。ここでは、病院が開いてない時の対処法をご紹介します。

四肢や顎を骨折している場合は無理に触らず安静にする

もし猫が四肢や顎を骨折してしまったら、すぐに病院に連れて行きたいですが、もし病院が閉まっている場合は、無理に患部に触れず、キャリーやケージにそっと入れて安静にさせることが大切です。

骨折した部分を触ると痛みで猫が暴れてしまい、さらに状態が悪化する可能性があるため、直接手を加えない方が安全です。静かな環境で猫を落ち着かせ、翌日病院が開いたらできるだけ早く診てもらうようにしましょう。

もし、近くに夜間病院や24時間対応の動物病院がある場合はすぐに受診するようにしましょう。

背骨や骨盤を骨折している場合は夜間病院を受診する

背骨や骨盤の骨折はとても重大で、すぐに治療が必要です。内臓や神経に影響を与えることがあるので、病院が開いていない場合でも、夜間病院や24時間対応の動物病院を探してすぐに受診するようにしましょう。猫を優しく毛布やタオルで包み、できるだけ動かさないようにそっと移動させてくださいね。猫が安心できるように、ゆっくりと落ち着いた対応を心がけて猫の回復をサポートしてあげましょう。

猫の骨折でお悩みの方は大阪梅田ペットクリニックにご相談ください!

この記事では、猫の骨折の治療に必要な費用や、骨折した時の見分け方などをご紹介しました。猫は痛みを隠す習性があるため、早めに異変に気づいて対処してあげることが重要です。

必要な費用や骨折の原因を知っておくことで、万が一の時にも慌てずに対応できるでしょう。もし現在、猫が骨折しているかもとお困りの方は大阪梅田ペットクリニックにご相談ください。原因を突き止めて改善を目指していきましょう。